小規模事業者向け!人が集まる効果的な求人の出し方

こんにちは。高知で小規模事業者の労務をサポートしている、おはら社会保険労務士事務所の小原です。

最近、経営者の方から「求人を出しても全然応募が来ない」という相談をよく受けます。人手不足が深刻な中、ただ求人票を出すだけでは採用が難しい時代になりました。大手企業のように莫大な採用コストをかけられない場合、知恵と工夫で乗り切る必要があります。

今回は、小規模事業者がお金をかけずに実践できる、効果的な求人の出し方についてお話しします。

“どんな人でもいい”は誰にも届かない

求人票を書くとき、少しでも多くの人に応募してほしいという思いから、ターゲットを広げすぎてしまうことがあります。「元気で明るい方」「未経験歓迎」といった言葉はよく見かけますが、実はこれだと求職者の心には響きません。なぜなら、今の求職者はたくさんの情報の中から自分にぴったり合う職場を探しているからです。

「自分のことを言われている」と思ってもらうためには、求める人物像を明確にすることが必要です。たとえば、「子育てが落ち着いて、週3日くらい昼間だけ働きたい方」のように、具体的に想像してみてください。そうすることで、本当に来てほしい人へメッセージがまっすぐ届きやすくなります。

職場のリアルを素直に伝える工夫

求職者が最も気にしているのは、実際の職場の雰囲気や具体的な仕事内容です。「事務作業全般」と書くよりも、「パソコンでエクセルに入力する作業がメインです。電話応対は1日に数回程度です」と書く方が、働くイメージが湧きやすいですよね。

また、会社にとって都合のいいことばかりを書くのではなく、大変な部分も正直に伝えることが大切です。「体力が必要な仕事です」「月末は少し残業が発生します」といったリアルな情報を事前に伝えておくと、入社後のミスマッチを防ぐことができます。文字だけでは伝わらない職場の空気を、少しでも言葉にして見せてみてください。

ハローワークの求人票を最大限に活用する

小規模事業者の採用活動において、ハローワークは依然として重要な役割を持っています。無料で利用できるため、地域の求職者にアプローチするなら活用しない手はありません。

ハローワークの求人票は決められた枠に情報を書き込む形式ですが、実は「事業所からのメッセージ」や「特記事項」の欄をどう使うかが勝負の分かれ目になります。ここには、自社ならではの魅力や働きやすさを自由にアピールすることができます。たとえば、「有給休暇が取りやすい環境です」「休憩室に電子レンジと冷蔵庫があります」といった身近なメリットを記載してみてください。

一方で、労働基準法などで定められている労働条件は、正確に記載しなければなりません。給与や労働時間、休日の条件など、法令違反にならないよう正しく明示する義務があります。ルールを守った正確な求人票は、求職者に大きな安心感を与えます。

採用活動で最初に確認してほしいこと

効果的な求人を出すために、まず最初に取り組んでいただきたいことがあります。それは、社内で「なぜ今、人を雇うのか」「どんな仕事をお願いしたいのか」を改めて話し合うことです。現場のスタッフが求めている人と、経営者が想定している人が違っていると、せっかく採用しても長続きしないことがあります。

まずは一枚の紙に、現場の困りごとや求める条件を書き出してみてください。そこから本当に譲れない条件を一つだけ絞り込むことで、求人の軸がしっかりと定まります。

人を雇うということは、会社の未来をつくる大切な投資です。「働く人を明るく元気に。それが、会社を元気にする」という当事務所の理念にも通じますが、自社に合った良い人材と出会えるよう、ぜひ求人の出し方を工夫してみてください。小規模事業者の皆さまの採用活動が、少しでも良い方向へ進むよう応援しています。