初めて人を雇うときに経営者が知っておきたい、大切な一歩と安心のルール作り

こんにちは。高知で小規模事業者の労務をサポートしている、おはら社会保険労務士事務所の小原です。

経営者さんから、“そろそろ1人では仕事が回らなくなってきたので、初めて人を雇おうと思う” というご相談をよくいただきます。事業が大きくなって新しい仲間を迎えるのは、本当に嬉しくてワクワクすることですよね。

その一方で、“給与の決め方はこれでいいのか”“もしすぐに辞めてしまったらどうしよう” と、不安を抱える方も少なくありません。初めての雇用は、誰でも緊張するものです。

だからこそ、最初から完璧な就業規則や制度を作ろうと意気込みすぎないことが大切です。まずは最低限のルールを整えることから始めれば、経営者さんも働く人も安心してスタートを切ることができます。

労働条件を明確に伝えることは法律の義務です

人を雇うときには、労働基準法という法律で守らなければならないルールが決められています。給与の額や働く時間、休日の日数などは、経営者が自由に決めていいわけではありません。最低賃金を下回らないようにすることはもちろん、1日の働く時間は原則として8時間以内にする必要があります。

これらの条件は、口約束ではなく必ず書面で相手に伝えなければならないと法律で義務づけられています。後から “そんな話は聞いていない” というすれ違いを防ぐためにも、最初の取り決めが肝心です。働く人を守るルールは、巡り巡って会社を守る盾にもなってくれます。

お互いの安心のために労働条件通知書を作りましょう

初めての雇用で用意すべき最も大切な書類が “労働条件通知書” です。ここには、先ほどお伝えした給与や勤務時間、仕事内容、そして契約の期間などを細かく記載します。この書類を、採用が決まった方に手渡さなければなりません。

新しく入るスタッフの方は、期待と同時に “本当にこの会社で大丈夫かな” という不安も抱えています。そこで、きちんとした書類が手元にあるだけで、会社への信頼感がぐっと高まります。面接のときに話した内容をそのまま文字にするイメージで、一つずつ整理していきましょう。

働く人と会社が一緒に元気になっていく関係づくり

私たちの事務所では、“働く人を明るく元気に。それが、会社を元気にする” という思いを大切にしています。初めて雇ったスタッフが生き生きと働いてくれたら、これほど心強いことはありません。

そのためには、雇う側が一方的に指示を出すだけでなく、相手の意見に耳を傾けるゆとりも必要です。最初は慣れない業務でミスをすることもあるかもしれませんが、丁寧に声をかけ合うことで信頼関係が育まれます。お互いに気持ちよく働ける職場環境が、会社の成長を支える土台になります。

まずは1週間のスケジュールと給与のイメージを書き出してみてください

初めての雇用に向けて、具体的に何から始めればいいか迷う方も多いはずです。まずはノートやパソコンのメモに、新しく入る人が “何曜日の何時から何時まで働き、給与はいくらになるか” という1週間のイメージを書き出してみてください。

これらを書き出すだけでも頭の中がすっきりと整理されて、ハローワークへの求人申し込みや書類作りの具体的な準備が進みやすくなります。分からないことや手続きの不安があれば、いつでもお近くの専門家に相談してみてください。一歩ずつ、お互いが笑顔になれる雇用を目指していきましょう。