働き方改革って何から始める?まず取り組むべき一歩

こんにちは。高知で小規模事業者の労務をサポートしている、おはら社会保険労務士事務所の小原です。

「働き方改革」という言葉、ニュースなどでよく耳にしますよね。でも、どこか遠い大企業の話のように感じている方も多いのではないでしょうか。実は、高知の小さな会社やお店にとっても、毎日の運営に関わる大切なルールです。

特に、初めて人を雇った経営者の方は、何から手を付ければいいか迷ってしまうこともあります。法律だから守らなければならないと分かっていても、日々の忙しさに追われていると、どうしても後回しになりがちですよね。

でも、働き方改革は単なる義務や縛りではありません。スタッフが安心して力を発揮できる環境づくりのチャンスでもあります。そこで今回は、小規模事業者がまず直面しやすい「有給休暇の義務化」を例に、無理なく進めるポイントをお伝えします。

小規模事業者にも迫る法律のルール

2019年から始まった働き方改革ですが、現在はすべての企業に例外なく適用されています。なかでも特に注意が必要なのは、労働基準法で定められた、年5日の有給休暇を必ず取得させなければならないというルールです。

年に10日以上の有給休暇が与えられているスタッフであれば、誰でも対象になります。正社員だけでなく、働く日数や時間が基準を満たしているパートやアルバイトのスタッフも含まれるため、事前の確認が欠かせません。

もし達成できなかった場合には会社に罰則が科される仕組みになっているため、 “うっかり忘れていた” では済まされない重要なポイントです。

現場が回らなくなるという不安への向き合い方

“ただでさえ人手が足りないのに、休みを増やしたら仕事が回らない” というのが、経営者の本音ではないでしょうか。特にギリギリの人数で運営しているお店や会社では、1人が休むだけでも現場のやりくりが大変になりますよね。

しかし、スタッフが無理をして働き続ければ、体調を崩したり、突然辞めてしまったりするリスクが高まります。そうなると、結果として会社にとってさらに大きなダメージになってしまいます。

だから、お休みを上手に管理する仕組み作りが必要です。まずは、全員の有給休暇がいつ発生して、今何日残っているかを正確に把握することから始めてみてください。現状を知ることが、無理のない計画を立てる第一歩になります。

働く人と会社がどちらも元気になる仕組み

大事なのは、経営者だけで悩まずに、スタッフと一緒にスケジュールを共有することです。例えば、あらかじめシフトを組む段階で、今月はこの日に有給を使おうかと声をかけ合ってみてください。

事前に休みが分かっていれば、周りのスタッフも業務の段取りを組みやすくなります。お互いにフォローし合える体制ができれば、職場全体の雰囲気も明るくなります。

また、有給休暇のルールを就業規則に分かりやすく記載しておくことも、お互いの誤解やトラブルを防ぐために効果的です。働く人が心身ともに元気でいられる職場には、自然と活気が生まれるものです。つまり、スタッフへの思いやりが、結果としてサービスの向上や会社の業績アップにもつながっていきます。

最初の第一歩としてまずはここから

まずは、現在のスタッフ全員の有給休暇の取得状況を、管理簿やカレンダーなどで1人ずつ確認してみてください。まだ5日に届いていない人がいれば、本人と相談して、いつ休むかの計画を早めに決めてしまうのがおすすめです。

法律を守るための手続きは、一見すると面倒に思えるかもしれません。しかし、スタッフの笑顔を増やし、会社をより良くするための土台づくりでもあります。

働く人を明るく元気に。それが、会社を元気にする。

この想いを大切にしながら、まずはできるところから一歩ずつ、社内の環境を整えていきましょう。いつでも応援しています。